ルサノ―修道院
カストラキの町から聖メテオラに続く道のアナパプサ・ニコラオス教会の向こう、標高484Mの巨岩の上に、この美しいルサノ―修道院が(聖ヴァルヴァラ)がある。
この修道院の命名に関しては、昔から説明は明解ではなく、同名であった旧地主であり創建者であったとされるルサノーに由来するとされている。公式の創建者及び修道院の修復者はイピロス地方出身の兄弟の克肖者イオアサフとマクシモスである。彼らは、以前に建てられていたメタモルフォセオス教会からの物と思われる石材を譲り受け、多くの困難の中、過酷な労力と私財を投じて1527〜1529年にこの修道院を建立した。厳格な共住の下に確立されたこれらの記録は、彼らの遺書に残されている。
構造は建設面積が限られた岩のため、建設には高さを利用したの複合体形を余儀なくされた。下へおりると、右側に聖ヴァルヴァラの礼拝堂があり、その玄関廊の先の広い場所には修道院の数々の貴重な宝物が展示されている。
玄関廊の左側にメタモルフォシ・ソティロスに捧げられた美しい聖堂がある。教会は、1560年に「アギオオリティコ」と呼ばれる建築法で建てられていて、素晴らしい壁画の数々は、著名な宗教画家ジョルジによって施された。1580年にアルセニオス司祭の下、「クレタ派」と呼ばれる流派の傑作とされている。
1565年〜1566年修道院は修道士パルセニオの下で、書士研究室として活動した。ルサノー修道院には40冊の写本が保存されている。
1988年以来、修道院には心温かいもてなしと慈善精神あふれる多様活動をする女子修道院が設立された。