https://www.infotouristmeteora.gr/wp-content/uploads/2016/07/shutterstock_196395368.jpg

初代の洞窟における修行

すでに11世紀には、あたかも春の息吹をもたらすツバメのように、最初の修行者達がこの地に足を踏み入れている。未踏未開の険しい奇岩の頂きは、彼らが求める最も適切な精神を研ぎ澄ます修行の場所となった。堅忍な修行者や柱行者は、最初はプロセフハディアと呼ばれる小さい祈りの場と庵を、岩肌の自然空洞の内側に作り、そこで人々に堅い自制精神を称賛されるメテオラの修行と隠遁生活を始めた。メテオラは最初の独特な宗教的様式を持つ修行の形式から、現在、聖なる地と呼ばれている。

最初、12世紀にドゥピアニと呼ばれる庵の集合体が「キリアコ・パナギア」呼ばれる庵を中心に形成された。洞窟で修行する隠遁者達は、日曜日や祝祭日にはドゥピアニの生神女を祀った共同の礼拝所とも言えるこの場所に集まったとされる。巨岩群の南西に位置し、現在のカストラキの町の少し上にあった。

その後の修行者達は、棒やロープ等の様々な手段を使って、より高い岩の上に登る試みを図った。時とともに、修道院と庵の数は合計41に達した。今日、修道院共同体として活動している次の6か所が残されている。

1.聖ステファノス修道院2.アギア・トゥリアダ修道院3.ルサノー修道院または聖ヴァルヴァラ4.聖ニコラオス・アナパヴサ修道院5.ヴァルラアーム修道院(アギオン・パンドン)6.メガロ・メテオラ修道院(メタモルフォセオス)

多数に及んだ修道院と庵から、現在元の形式に修復されたものが3か所残っている。イパパンティ修道院(メガロ・メテオラ修道院従属)聖ニコラオス・バンドヴァ修道院、聖アンドニオス・バンドヴァ(アギア・トゥリアダ修道院従属)