世界遺産

聖なるメテオラは、キリスト教、歴史、建築、宗教絵画、修道の証言等と地学的現象や希少な自然景観から、重要文化遺産としてギリシャの法の下で管理保存され、ヨーロッパをはじめ海外の機関との条約でその価値が認められ、1988年よりユネスコ国際連合教育科学文化機関においても世界文化遺産として登録されている。多くの聖人や修行士、致命者(殉教者)が足を踏み入れた岩場や洞窟や渓谷は、聖なる場所とされ、すべての壮大なメテオラの場所は、神に造られ、守られた聖地として築き上げられた。比較的近年の聖人ポルフィリオスの以下のような言葉がある。「私は岩と対話する。それらは私に、以前の聖人や修道士、隠遁者達からの、数えきれない修行を語りかけている。」

1990年の全ギリシャ教会会議の決定に次ぎ1995年10月、国の法律(ν. 2531/11.10.95) において、メテオラは「神聖不変不可侵地区」とされた。これによって聖地内での行動、活動等の規制が敷かれ、ギリシャ正教の精神の独創性の確立とその保護の保証が確定された。